同一銘柄を購入した時の取得単価の計算

投稿者: | 2015年10月18日

ご注意
記事の内容は国税庁の No.1466 同一銘柄の株式等を2回以上にわたって購入している場合の取得費
を個人的理解で説明しているものです。国税庁の内容のほうがより正確ですので正しくはそちらをご参照ください。

また、税金・手数料は例に含めておりません。特に端数計算は正確にやるとかなり面倒なため
省いております。あくまで参考にしていただく程度がオススメです。

同一銘柄を複数売買した時の損益を計算してみる

私は積立投信をしていますが、自分でExcelでも損益計算などを記録として残しています。

ある銘柄を2回に分けて購入し、その一部を解約した時の損益計算をしてみます。
全額売却であれば、損益=戻ってきたお金 – 使ったお金で簡単なのですが、一部解約などをすると
簡単には正しい利益がわからなくなってしまいます。また税金も今回紹介する利益を軸に
徴収されることになるため計算は自分でもある程度理解したほうが良いかと思います。

例としてSBI資産設計オープンの例で考えてみます。やや古い時期ですが2014年を例にします。

2014/10/17  基準価額11,947円を1万円分購入。口数8,370を取得。
2014/11/17   基準価額13,257円を1万円分購入。口数7,543を取得。
2014/12/08 基準価額13,861円で9,000口を売却。売却受取金額 12,474円。
2014/12/17  基準価額13,280円で1万円分購入。口数7,530を取得。

例はこのぐらいにして、実際に損益を計算してみましょう。
当然ですが、損益は 売却受取金額 – (売却分の)購入受け渡し金額 になります。

2014/12/08の売却金額は12,474円です。では損益計算に使う受け渡し金額はいくらでしょう?

☓ 10月分と11月分で渡した合計2万円
☓ 売却分の9,000口は10/17の全部8,370口+11/17の一部1,630口なので1万+2,160=12,160円
☓ 12/8の基準価額の13,861円

上の3つはいずれも間違いです。

損益計算には購入分の金額計算が必要

売却相当分購入金額(取得費)は 売却した口数 ☓ 相当する購入単価で計算できます。
上記の例では、いずれも購入金額の単価計算が間違っています。
取得単価(平均購入価額)という考え方を使い、正しくはこのように計算します。

10月購入時点での合計受け渡し額10,000 ÷ 口数8,370 = 取得単価 11,947円
11月購入時点での合計受け渡し額20,000 ÷  口数15,913 = 取得単価 12,569円(端数切り上)

そして、12/8の売却時の単価もこの取得単価である12,569円を使う事になります。

そのため、例では9000口 ☓ 1.2569 = 11,312円が売却分の購入金額に相当します。
結果、損益計算は12,474 – 11,312 = 1,162円となります。

さらに12/17分購入で取得単価がどうなるかまで見てみましょう。
先ほどの売却で、11,311円は売却済みとして扱われますので、
12/8の売却完了後には合計購入額は20,000 – 11,312円 = 8,688円が使われます。

12/17で追加の購入をしており、1万円を追加出払うので合計購入金額は18,688円、
総口数は6,913 + 7,530 = 14,443口。そのため取得単価は18,688/14,44312,940円(端数切り上)となります。

Excelで計算するための表

これらを踏まえて私はこんな表で計算しています。

A1 B C D E F G H
2 日付 標準価額 口数 受け渡し金額 合計口数 合計受け渡し額 購入単価
3 2014/10/17 11,947 8,370 10,000 8,370 10,000 11,947
4 2014/11/17 13,257 7,543 10,000 15,913 20,000 12,569
5 2014/12/8 13,861 -9,000 6,913 8,688 12,569
6 2014/12/17 13,280 7,530 10,000 14,443 18,688 12,940

青字は手入力ですが、それ以外は計算で算出しています。

FはD列の合計を計算するだけです。GとHはやや工夫が必要です。
Gは口数がマイナス(売却)の時には、購入金額分引く計算をしないといけないです。
具体的にはD列がマイナスだった場合に、前行 – 取得単価 ☓ 口数 という式を入れています。
G5で言えば = if(D5>0,G4+E5,G4-H5/10000*D5*-1)となります。

Hも口数がマイナスの時は、前行と変動なし、プラスの時はG÷Fの値を入れるようにします。
H5で言えば、=if(D5>0,G5/F5*10000,H4)となります。※正確にはroundupで端数切り上にしています

いかがでしょうか?わかりづらい点があればコメントをお願い致します。