[簿記] 2 簿記はじめ 馴染みのないバランスシートに挑む

初めの壁バランスシート

前回の記事で、
キャッシュフローは現金の入出金
損益は”法律で決められた”損得の計算
と覚えました。

実は個人的には気づかない壁が損益の考え方
だと思うのですが、初学の時点ではバランスシート(貸借対照表)が
厄介馴染みがないのではと思います。

正直私もまだしっかりとは腹落ちしてない気もしていますが
とりあえず説明書いてみます。

現在の会社の持ち物リスト

バランスシートは会社の持ち物リストだと思っています。
持ち物、というのは平易な表現にしているだけで、正しくは
会社の資産・負債・純資産一覧が妥当かと思います。

名前は表の記載上、左右に分割して資産などを記載した結果、
合計金額が左右バランスするから、という説が多いですが
単純に残高(現在残っている価値、英語でバランス)というのが
正しいと思われます。資産・負債・純資産のバランスを記載した
シート。

バランスシートの中身

持ち物リストに含まれるのは、現金残高、有価証券、
施設、土地、建物、設備、車両などがあります。
ちょっと意外なものとしては借金、(繰越)損益なんかも
入ります。

バランスシートは損得を見るため物もではなく、
会社の持ち物チェックのためのものなので、
借金も含まれると覚えるといいと思います。

実物を見てみましょう。東京都の平成25年のバランスシートです。

資産と、負債と純資産(上の例では正味財産と書かれている)から
構成されています。

持ち物リストを資産、負債、純資産の3つに分けて整理した表がバランスシートです。

資産には現金、土地、不動産などが入ります。
負債には借入金(いわゆる借金)や預り金などが入ります。
純資産には資本金などが入ります。

もう少し説明をします。
資本の部分は、資本金(会社へ出資者が出した金額)と損益が入ります。
資産の部はいわゆる資産と言って思い浮かぶようなものでいいと思います。
ソフトウェアなど形のないものも含まれる点くらいを気をつければ
大丈夫だと思います。
負債は借金などいずれ返さなきゃいけないものです。

負債+純資産が資産と同じ金額に必ずなります。

資産を左側に列挙して、その資産の生みの親(何から生まれたか)
を右側の負債または純資産に記載されているからです。

左右で合計額が同じになるのがバランスシートですが、
資産(いまどういうものか)に何かを書き込む時、負債 or 純資産
(何から生まれたか)をペアで書くため、必ず、同じ合計額になります。

別の言い方をすると左に何か書くということは同じ額を
書くことと同じです。

例で学ぶバランスシート

例を挙げます。

100万円の資本金を用意した場合

会社を設立した直後100万の資本金が会社にあったとします。
その場合、右側の純資産のところに100万が書き込まれます。
一方、そのお金は現金として保有されていると思うので、
資産に「現金」という名目で記載をします。
これで、右側に100万、左側にも100万と同じ金額になります。

もう少し例を続けます。

50万のバイクを買ってみた

得られた資本金で、50万のバイクを買いました。どうなるでしょうか?
この場合は、新たに会社の外から何かを得て購入したわけではないので
右側は変化しません。左側の資産である現金を使ってバイクを買っているので
現金が50万に減って、車両としてバイクが50万で記載されます。
結局左も合計100万、右も100万で変わりません。

ちなみにこの名目のことを「勘定科目」と呼びます。
さらに続けます。

借金で10万円分の仕入れを実施

銀行から10万借金して、商品(売り物)を買ったらどうなるでしょうか。
売り物を買った時の勘定科目は仕入を使います。

借入は単純に負債に記載するので右側が10万増えます。
普通に考えると左側が増えそうな気がしますが、仕入は
通常資産ではなく、費用計上されるのでこの時点でバランスシートを
描くと損益△10万となります。

ちょっとここは貸借対照科目・損益科目の概念がわからないと
わかりづらいと思います。

資産と費用の考え方を別途記事にする予定です。

さらにさらに続けます。

商品が20万で売れた場合

10万で仕入れた商品が20万で売れました。
丁寧にいきましょう。
現金は20万増えて70万になります。
しかし、このままだとトータルで左側(資産の部)が120万に
なりバランスシートは完成しておらず、
右側に10万が増えないとおかしいです。

今回、そもそも資産が10万増えた生みの親は何かと
考えると「利益」になります。利益は純資産に含まれるので
右側は20万増えることになります。(元が-10万なので+20万で損益10万です)

左側の資産を生んだのは誰?が右側の負債+純資産です。

資産だけじゃダメなの?

最初に私が面倒に感じたのは、「企業の評価するには資産がわかればいいじゃん」
と思っていたのですが”会社の持ち物リストを見る人”の気持ちになると
意味が見出せました。

バランスシートを見る人は、投資家や銀行、会社の経営者自身です。
バランスシートを見てイケてる、イケてないを判断したいのです。

資産が1兆円あれば素晴らしい会社でしょうか?
もし借金で2兆円もある会社なら一概に素晴らしいとは言えないですよね。

しかし、資本金(純資産)で、9900億円あって、資産が1兆円であれば
負債はわずか100億なので優良といえそうです。

普通に考えると、資産は大事なのですが、よく考えると資産が、
完全に自分のもの(純資産)なのか、人の力も借りて(負債)いるもの
なのかなのかも同じくらい重要な指標であることがわかるの
ではないでしょうか。

バランスシート的にいえば、純資産が大きく、資産が大きいのはよいですが、
思案が大きくても負債が大きい場合は問題となります。

損益計算書との役割の違い

損益計算書はどうやって利益を出したのかの年度内の記録情報です。
バランスシートはある時点での会社の持ち物リストになります。

損益計算書で、どうやって利益を出しているのかは把握できますが、
現在借金をいくら抱えているのか、土地は持っているのかなどはわかりません。

バランスシートがあれば、借金や土地を持っているかなどはわかりますが、
損金がなぜ出たのか、などの分析はできません。

そのため両方必要となるのです。

わからないところがあればコメントをください。

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